リシャフトする時に時間がかかることの一つに、ソケットのサイズ選びがあります。
サイズをはかってピッタリの物があればいいのですが、ピッタリの物がないことの方が多く、その時はネットで探し回らないといけません。
ない時には近いものを選んで良いですが、絶対同じでないといけない箇所とそうではない箇所があります。
どのように選んだらよいか、今回はその方法についてご紹介します。
ソケットのサイズの測り方
まずソケットを購入するにあたり、現状のクラブのソケットの、どこをどのように測ったらよいか、についてお話しします。
ソケットを購入する際に必要な数値は下記の3つです。
- ①ソケットの外径
- ②ソケットの内径
- ③ソケットの長さ
※「アイアンヘッドの」と表記していますが、アイアンに限らずです。
なので、測るのは3箇所です。
計測は0.1mm単位まで測定する必要がありますので、ノギスを必ず使ってください。
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では各測定箇所の計測方法についてお話しします。
①ソケットの外径
ソケットの外径とはつまり、ヘッドのネックの外径と同じです。
ヘッドのネック部分の、ソケットとの境目あたり(赤い矢印の箇所)を計測してください。
これがソケットの外径寸法になります。
②ソケットの内径
ソケットの内径とはつまり、シャフトの外径と同じです。
シャフトのソケットとの境目あたりの外径(青い矢印の箇所)を計測してください。
これがソケットの内径寸法になります。
③ソケットの長さ
ソケットの長さは、ソケットの長手方向(緑の矢印の箇所)の長さのことです。
ソケットの選び方|同じサイズのソケットがない場合
ソケットのサイズを計測したら、ソケットを購入するためにネットで探し回ります。
同じサイズのソケットが見つかればラッキーです!
ですが、たいてい同じサイズのソケットは見つかりません。
ですので、どこかの寸法を妥協しなければならないのですが、どこを妥協したらよいかが重要です。
ソケットのサイズは下記の3つがありました。
- ①ソケットの外径
- ②ソケットの内径
- ③ソケットの長さ
各サイズについて妥協してもよいかどうか、またその範囲について説明します。
①ソケットの外径寸法の妥協範囲
ソケットの外径は0.3mm程度までであれば大きくても、やすり掛けして削り、アセトンで仕上げれば問題ありません。
小さい分にも、0.1mm程度であれば、ほとんど気にならないと思います。
こちらが0.1mm小さいソケットをつけたものです。右側が少し小さいのが分かりますでしょうか?この程度です。
②ソケットの内径寸法の妥協範囲
ソケットの内径は、計測値以下ですとシャフトに通りません。
また、大きくてもシャフトとソケットの間に隙間ができるので、可能な限りソケット内径は同じにしてください。大きくてもせいぜい0.1mm程度までです。
※同じものがない場合:0~+0.1mm
③ソケットの長さ
ソケットの長さは同じでなくても問題ありません。
ソケットの長さによってアドレスした時のクラブの印象が変わるので、ソケットの長さは完全に好みの問題になります。
構えづらいと思っているクラブを、ソケットだけ長くしたり、短くしたりするだけで、構えやすさが変わることもあるので検討してみてください。
ソケット外径の大きいものを付けたら・・はみ出したソケットを紙やすりで仕上げる
外径の大きいソケットをつけて、気になる場合は紙やすりで削りましょう。気にならないのであればそのまま使ってもクラブの性能に支障はありません。自分が気になるかどうかです。
外径が0.2mm大きいソケットをつけたものです。
紙やすりで削ります。80番を使いました。
このあと、目の小さい紙やすりでさらにやすりがけを行うと、より綺麗に仕上がります。
紙やすりで削ったあとはアセトンでの艶出し仕上げ
筆で塗ると綺麗にできます。
たっぷり塗ります。
乾いたときにこんな感じなることがありますが、
ウェットティッシュなどで吹き上げると綺麗に取れます。
まとめ
ソケットは同じものを探すのにとても苦労するのですが、妥協できるサイズがあることを知っておくと、見つかりやすくなります。
こちらで紹介したとおり、ソケットの各サイズは、絶対同じでないといけない箇所と、少々大丈夫という箇所と、好みで大丈夫という箇所があるので、それを知っておいて、ソケット探しに役立ててみてください。