自分でクラブ調整

ゴルフクラブのグリップ交換後の乾燥時間は何時間?|早く乾かす時短の方法とは

ゴルフクラブのグリップをお店で交換してもらった後や、自分で交換した後、どのくらいの時間置いたらいいのか、悩むことはないでしょうか?

 

一晩置いたら翌日には使えるという話しはよく聞きます。

 

あげあしを取るような話しになるかもしれませんが、グリップ交換をしたのが朝10時でも夕方6時でも翌日なのかというと、そんなことはありません。

 

気温(室温)によって差はありますが、一定時間乾燥させれば問題ありません。

 

ここでは乾燥時間を「一晩」とか「一日」といった漠然とした期間ではなく、この気温(室温)の時の乾燥時間は〇時間」と定量的な数値で説明したいと思います。

 

また、お気に入りのクラブを1時間でも早く使いたい人のために、乾燥時間の短縮方法も解説しますので、是非最後まで読んでいただけたらと思います。

 

気温による乾燥時間の目安

乾燥時間の目安は、よく言われるのが「一晩」です。グリップ交換をして、次の日には朝からでも使用できます。

 

というのは、12時間も乾燥させれば問題なく使用できるからです。

 

これはどんな温度環境下でも何も考えずに12時間待ちさえすればいいという、分かりやすい大まかな目安です。

 

ではどんな環境でも12時間待たないといけないのか、というとそうではありません。

 

グリップを乾燥させる場所の気温(室温)で、大きく乾燥時間が変わってきます。

 

こちらが気温と乾燥時間の目安の表です。

 

読み方についてですが、赤色の時間はまだ乾燥していないのでグリップを触ってはいけない時間、青色が乾燥が完了して使っていい時間です。

 

乾燥場所の温度が、

  • 30度以上になると6時間乾燥させれば使用できる
  • 10度以下になると12時間の乾燥が必要

といった具合です。

 

乾燥時間の目安にしてみてください。

 

待てない!早く使いたい|乾燥時間短縮の方法とは

お気に入りのクラブをグリップ交換し、早く練習場に行きたい気持ち、よく分かります。

 

乾燥場所の温度によって、さきほどの表の時間を待てばいいのですが、もっと早く乾燥させる方法はないでしょうか?

 

やってしまいがちなのが、ドライヤーやヒートガンなどのヒーターを使って乾燥を試みることですが、これは絶対にやってはいけません。

 

交換溶液は乾くかもしれませんが、グリップはゴムなので高温で溶けてしまいます。熱風をあてている間にゴムの臭いにおいが漂います。

 

また、溶液が完全に揮発して乾いた後も、さらに高熱を加え続けると、今度は両面テープの接着力が劣化し、グリップ内で両面テープが剥がれてしまいます。

 

揮発したかどうかは目で見えないので、加減が分かりません。

 

実際、グリップ交換の際に、グリップを割いてシャフトから抜き取ったあと、シャフトに残った両面テープを剥がすのですが、この時に両面テープが剥がれにくい時は、ドライヤーやヒートガンで熱を加えて剥がします。両面テープに高熱を当て続けると粘着力が落ちることを利用しているわけです。

 

では、ドライヤーやヒートガンを使わずに早く乾燥させるにはどうしたら良いでしょうか。

 

風通しが良く(つまり湿度が低い)、日当たりのよい場所で乾燥させてください。

 

15%程度の時間短縮が可能です。

  • 30度以上の乾燥場所:6時間➡5時間
  • 10度以下の乾燥場所:12時間➡10時間

 

人がその場に居られるくらいの温度であればあれば、グリップに何も影響はありません。

 

余談になりますが、ゴルフバックを車中に入れっぱなしにしている人をよくみかけます。夏場では車中は70度を超えることもあり、入れっぱなしにしていると、ゴルフクラブに使われているあらゆる接着剤を劣化させるおそれがあるので、気をつけましょう。グリップもですが、ヘッドとシャフト、カーボンシャフトにも接着剤が使われています。カーボンシャフトはカーボンシートを何重にも重ねて接着し、その後筒状にしてつくられます。カーボンシャフトを何度もリシャフトして使ってはいけないのも、リシャフトの際に高熱を当ててヘッドとの接着剤の接着力を劣化させて抜くからです。高熱の環境に長時間放置しておくのはやめましょう。

 

乾かないうちに使ってしまうとどうなる?

私も何度も経験があるのですが、待てないからとしっかり乾燥させずにグリップを握ったり振ってしまい、グリップが中でずれてしまうともうおしまいです。

 

中で両面テープが剥がれてしまうと、その箇所のグリップは二度とくっつきません。

 

グリップを剥がしてもう一度やり直しです。

 

自分でグリップ交換する人は、グリップを裂かずに再利用する方法がありますので、参考にしてみてください。

>>グリップを切らずに再利用する方法

 

セロハンテープやガムテープや養生テープなど、普通のテープを剥がしても、2~3回はまだくっつくと思います。

 

ですが、グリップの中で起きている両面テープの状況はこれとは違います。

 

硬化した接着剤と同じなので、バリっと剥がれてしまうと二度とくっつきません。

 

まとめ

乾燥時間の目安は、乾燥場所の温度が、

  • 30度以上 ➡ 6時間
  • 20~30度 ➡ 8時間
  • 10~20度 ➡ 10時間
  • 10度以下 ➡ 12時間

です。

 

グリップ交換後の乾燥時間の目安にしてみてください。

 

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