私もこの動きをしていることが分かっていてもずっと治りませんでしたが、今からここで紹介することに気づき、90台を安定して切ることができるようになりました。
また、ドライバーの飛距離もヘッドスピードは44m/s程度あるのに200ヤードをやっと超える程度でしたが、ヘッドスピードなりの250ヤードまで飛ぶようになりました。これも力が正しくボールに伝わるようになったためです。
リバースピボット/ぎっこんばったんの原因から全てを説明しますので、是非改善に取り組んでみてベストスコアの更新を目指してもらえたらと思います。
リバースピボット/ぎっこんばったんの動きとは
まず正しい動きからお話しします。アドレスをした時に前傾姿勢を取りますが、この時胸は下を向いています。

そこからテイクバックを行いトップの位置では、胸は真後ろ(飛球線後方)を向くのが正しい動きです。回転軸も垂直に保たれています。
次にリバースピボットは、アドレスでは胸は下を向いていますが、テイクバックでだんだん腰が前に出てきて、胸が上を向いてきます。トップまでくると、軸は斜めになり、胸は上を向きます。フォローでは軸が逆の斜めになり、胸もやはり空を向きます。

なぜリバースピボット/ぎっこんばったんだとショットが安定しないのか
リバースピボットでは、動いていない点は頭の頂点です。言ってみれば身体の中でボールから一番遠い箇所です。
正しい動きでは、位置が動いていない箇所は腰の後ろです。
どちらが安定するでしょうか。腰の後ろが動かない方が再現性が良くなることはお分かりいただけると思います。
足腰の位置が安定しないのが一番安定しないわけです。腰の後ろを意識してスイングすることを心がけてみましょう。
リバースピボット/ぎっこんばったんの原因
このような動きになってしまうのは、実は自然なことです。
一番楽に簡単にクラブを上げる方法がこの方法だからです。
飛距離を出したり、止まったボールを打つという目的がなければ、多くの人がこの動きをするはずです。
子供におもちゃのゴルフクラブをもたせて振らせるとリバースピボットになります。子供は力がないので一番楽な動きを求めるためです。
リバースピボット/ぎっこんばったんの直し方・防止方法とは
楽に上げられるからリバースピボットになるので、どこかに力を入れなければ腰が動いてしまうわけです。
どこに力を入れたらいいのか。
それは、腹筋です。へその少し下の丹田(たんでん)という人もいます。腹筋や丹田を意識して、アドレスの位置から動かさないようにテイクバックをしてみましょう。
右膝の角度と右股関節の角度は変わらず、腰がついてこないテイクバックが取れるはずです。胸も上を向きません。

リバースピボット/ぎっこんばったんを直すドリルをやってみよう!
柱や壁の角などにお尻を当てて、クラブはもたなくていいので、テイクバックの動きをしてみましょう。
その時に壁から腰が離れるとリバースピボットです。離れないようにテイクバックしてみましょう。こんなに腰を後ろに残すのか、と違いを感じることができれば、直る可能性大です。感じなければ、まだまだ腰を残せていません。

右膝の角度を保ったまま、腰の後ろ側の位置を変えず壁に当てたまま、その場で腰を回転させて、右の股関節の付け根に捻転の力がたまっていくのを感じて、テイクバックできるようにしてください。
この股関節にたまった捻転の力が、切り返し以降で勢いよく解放されて、ヘッドスピードを上げることができるのです。リバースピボットでは、この捻転の力が完全に逃げてしまっているため、飛距離がでないわけです。
最初は違和感を感じると思いますが、是非この動きをドリルで続けて、習得してください。90切りの明るいゴルフライフが待っています☆
スエーとの違い
同じ左右に腰が移動する動きにスエーがありますが、スエーとリバースピボットは違います。
スエーは腰の回転がほとんどないまま、右に身体全体が流れる動きのことです。この時、軸はほぼ垂直のままです。一方、リバースピボットは、腰は回転していますが、状態が上を向き回転軸が斜めになります。

違いを良く知って、ご自分がどちらなのか確かめてみましょう。
まとめ
ショットを安定させるためにはリバースピボット/ぎっこんばったんは直さないと今以上の上達は望めないと思ってください。私もそうだったので。
90切りの大きな壁にぶち当たっているとき、これに気づき一生懸命練習して克服しました。
是非皆さんにも克服してもらって、もっともっと楽しいゴルフの新たな世界に突入してもらえたらと思います☆