今回はPING G400 フェアウェイウッドの5番をリシャフトします。
今回も依頼案件なのですが、先日ご紹介したユーティリティのリシャフトの依頼者と同じ方からです。リシャフトの理由はユーティリティと同じで、軽く柔らかすぎるので、しっかりしたシャフトに交換したいとのことでした。
PING G400フェアウェイウッドはカチャカチャタイプなので、スリーブとシャフトを準備して製作します。
ALTA JCB S シャフトからツアーAD BB8Sへリシャフト
依頼者はドライバーヘッドスピードが47m/sあり、ALTA JCBだと軽すぎて柔らかすぎてスライスしてしまうということでした。
この方は元調子が合う方なので、私のお気に入りでもあるツアーADのBBへリシャフトさせてもらいました。
他のクラブとの重量フローバランスをみて、8Sを選択しました。
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カチャカチャスリーブの準備
スリーブは以前抜いたものがあったので、こちらを利用します。ソケットはシャフトから抜くときに切るので、ソケットだけ購入しました。
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こちらが購入したソケットです。
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スリーブにつけるとこんな感じです。
パーツを仮組みして仕上りスペックを計測
パーツを仮組みして、仕上りのスペックがどのくらいにあるか計測してみます。
シャフトにグリップはついていたので、スリーブをシャフトにそのまま挿して計測します。
まず、バランスです。
バランスはC8でした。ヘッドスピード47m/sの方には軽すぎます。
他のクラブがD1~3くらいなので、それに合わせたいです。
シャフトの先端に鉛を入れるので、鉛が入るであろう箇所にフィルム型の鉛を乗せて仮計測します。
鉛を6g追加するとD1になりました。
理論上、鉛をヘッドに2g貼るとバランスが1ポイント増えるので、6gでC8→D1へバランスが3ポイント増えたのは理論値と同じですね。
これ以上鉛を増やすのは、何となくですがシャフトの特性が大きく変わりそうな気がします。目標のD1~D3はクリアしたのでここまでにしておきます。
クラブ総重量は長さ42.5インチで342gになります。
この方のドライバーが45インチで318gなので、重量フローから考えるとこのくらいでいいと思います。
いい仕上がりのスペックになりそうなので、これで本組み立てに移ります!
本組み立て|スリーブの取り付け
こちらがシャフトの先端に付ける鉛です。
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少し分かりにくいですが、鉛に記載されている数字は重さを表しています。一番下の釘の頭のような箇所は1gに相当し、2の上のラインでカットすると2gになります。今回は6g使うので、こちらの鉛をカットせずそのまま使用します。
接着剤をつけて鉛を差し込みます。接着剤は鉛全体に塗るのではなく、またリシャフトすることがあった時に取り外しやすいように、鉛の先端だけにつけて差し込みましょう。鉛の釘の頭のような箇所がシャフトにひっかかってくれるので、中に入り込むことはありません。この状態で半日ほど乾かします。
ちなみに接着剤はこちらを使用しています。
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半日ほど置いたら、接着剤をシャフト全体につけて・・
スリーブの内側にもゴルフのティーなどを使って接着剤をつけて・・
取り付けます。スリーブからはみ出した余分な接着剤は綺麗に拭き取ります。
また半日ほど乾かしたら、ヘッドを装着して完成です。
バランス、総重量も仮組み通りとなりました。
まとめ
ツアーBBはフェアウェイウッドに最適と評価の高いシャフトで、私もフェアウェイウッド全てに採用しています。
フェードヒッターに合うシャフトですが、今回のご依頼主もフェードヒッターです。今回出来上がったG400フェアウェイウッドを練習場で見させてもらいましたが、ALTAJCBの時とは大違いのミート率の高いナイスショットで、綺麗なフェードが打てて、ご本人も大喜びでした。
自分でリシャフトできると、ゴルフの幅が大きく広がりますよ^^/