自分でクラブ調整

【全3回】PINGG400UTをカーボンからスチールへ自分でリシャフト★第1回準備編

PINGのG400シリーズは名器とも言われ、未だ人気が衰えません。

 

飛距離性能も方向安定性も素晴らしいですし、何より私は打感と打音が大好きです。

 

そんなG400シリーズですが、今回は知人からユーティリティのリシャフトを頼まれました。

 

カーボンシャフトのALTA JCBが付いていているのですが、スライスをしてしまうそうです。

 

その知人はドライバーのヘッドスピードが47m/sある方なので、柔らかすぎるのでしょう。そのクラブは4番UTなのですが、5番UTも持っていてそれはNSProのUtilityで気持ちよく打てて真っすぐいくそうなので、同じシャフトにリシャフトしてあげることにしました。

 

カーボンシャフトからスチールシャフトへリシャフトします!

 

 

全3回に渡ってお送りしますので、長いですがお付き合いの程よろしくお願いします☆

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今回のリシャフトに使用したパーツ

リシャフトに必要なパーツは次の3つです。

  • ソケット×1個
  • シャフト×1本
  • グリップ×1本

 

実際に使用したパーツは次の通りです。

  • ソケット(外径13.7mm、内径9.4mm、長さ18.9mm)×1個
  • シャフト(N.S.Pro950GH Utility S)×1本
  • グリップ(GolfPride360、60R)×1本

 

ではひとつづつ内容を説明していきます。

 

ソケット

今ついているものと同じものを購入しします。

 

現状を計測すると次の通りとなりました。

  • ヘッドネックの外径:13.0mm
  • シャフトの外径:9.4mm
  • ソケットの長さ:14.0mm

 

ですがネットでいくら探しても、全く同じものがありませんでした。

 

そこで、ソケットの内径はぴったりと合わせないといけないので、そこは最低限合わせて、次のものが見つかりました。

  • ソケットの最大外径:13.7mm(現状13.0mm)
  • ソケットの内径:9.4mm(現状9.4mm)
  • ソケットの長さ:18.9mm(現状14.0mm)

 

これを長さ18.9mm→14.0mmにカットし、ソケットはテーパー状になっているので、カットすることで外径を13.7mm→13.0mmに近い仕上がりにすることで対処し、これを購入することにしました。

ソケットのテーパーの差が、
 (ソケットの最大外径13.7mm)ー(最小外径11.5mm)=2.2mm
だったので、18.9mm→14mmにカットすることで、 
 14/18.9=0.74
 11.5+2.2×0.74=13.1
となり、ソケットの外径がほぼ13mmになると予想しました。
 
こちらが購入したソケットです。
\★ソケットはこちら★/

 

ちなみに、長さについては絶対にその長さでないといけないわけではなく、使用者本人が気にならなければ長くても短くても問題ないですし、好みで色や線などのデザインが入ったものにしても構いません。

 

また、外径に差があるとネックとソケットに段差ができてしまいますが、そこは気にするかどうかの問題です。あまり大きな段差ではなく、気にならなければそれでもいいですし、気になる場合は、紙やすりで削って、アセトンを塗って艶を出して仕上げるという方法もあります。

 

いずれにしても性能に支障はありません。

 

シャフト

今回は知人のクラブのリシャフトになりますが、既に持っているユーティリティの5番が調子がいいということでしたので、5番ユーティリティと同じシャフトにすることになりました。

 

そのシャフトはN.S.Pro950GH Utility フレックスS】です。

Tip径も9.4mmなので問題ありません。

Tip径:シャフトのヘッド側の直径
Butt径:シャフトのグリップ側の直径

 

\★N.S.PRO 950GH ユーティリティはこちら★/

 

グリップ

グリップは愛用のゴルフプライド社製ツアーベルベットラバー360です。

  • ゴルフプライド360
  • バックライン無し
  • グリップ口径:0.600″
  • 重量:50g

 

\★ゴルフプライドツアーベルベットラバー360はこちら★/

 

リシャフトに必要な道具

リシャフトに必要な道具は次の通りです。

  • シャフト抜き器
  • ヒートガン(1800W、600度)
  • パイプカッター
  • アクリル系接着剤(セメダイン製)
  • 紙やすり(80番)
  • 糸のこ(塩ビ・プラスチック用)
  • アセトン
  • グリップ用溶剤
  • 両面テープ

 

では、ひとつづつ詳細を説明してきます。

 

シャフト抜き器

私が使っているのはこちらのH2 PROというタイプです。

\★シャフト抜き器H2 PROはこちら★/

 

ちなみにPROより5000円ほど安い旧型のタイプもあります。

\★(旧型)シャフト抜き器H2 はこちら★/

 

PROと旧型の違いはこちらです。

PROは旧型のH2に改良を加えて、より使いやすさが向上しました。

シャフトを抑えるクランプ部が長くなり、シャフトを痛めずシッカリと保持できます。

また、バネは100mmから140mmと40mmも長くなり、シャフトを抜く際に加える力が約2倍と強力になったので、少ない熱でもヘッドが楽に抜け、シャフトへの負担が軽減されるうえに、作業時間も大幅に短縮できます。

 

シャフトを抜く際に接着剤の効果を破壊するためにヒートガンで温めるのですが、バネが強力なので、少ない熱で抜くことができ、シャフトへの負担が軽減されます。

 

PROは5,000円の差を納得させるほどの価値があります。迷われるようでしたらPROがおすすめです☆

 

ヒートガン

シャフトを抜く際に使用します。ヘッドのネック部分をこれで熱することで接着剤の強度を落とし、シャフトを抜きます。

 

\★おすすめヒートガンはこちら★/

 

パイプカッター

シャフトの長さ調整のために、シャフトをカットする際に使用します。スチールシャフトはパイプカッターを使用するとカットしやすいです。カーボンシャフトの場合は、糸のこを使っています。

 

私は100均でこちらのパイプカッターを購入しました。刃がすぐだめになりますが、買い替えながら使っています。

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しっかりしたものをお求めの方はこちらをどうぞ。

\★しっかりしたパイプカッターはこちら★/

 

アクリル系接着剤

おすすめは2液を混ぜて使うタイプです。混ぜるという手間がありますが、その分接着力は超強力です。50本以上リシャフトしてきましたが、この接着剤以外使ったことはありません。クラブ使用中にヘッドが外れるなど、1回も失敗したことはありませんので、こちらの接着剤で強度に問題はありません。量的にも価格的にもおススメです。

 

\★2液混合セメダイン製メタルロックはこちら★/

 

紙やすり(80番)

クラブヘッドとシャフトを接着する際に、接着強度をあげるためにシャフトをツルツルの状態からザラザラの状態にするために、紙やすりで削ります。

 

ホームセンターで購入できます。スチールシャフトを削るためのものなので、粗ければ粗いほどいいです。紙やすりには番号がありますが、数字が低い方が粗いです。1枚30cm×20cmくらいで、100円程度です。

 

\★紙やすりはこちら★/

 

糸のこ(塩ビ・プラスチック用)

このために購入したわけではないですが、今回、ソケットをカットする作業があったため、そのために使用しました。カッターやのこぎりでも試してみましたが、糸のこが一番切りやすかったです。

ネットで購入されたい方はこちらがおススメです。

\★糸のこはこちら★/

 

アセトン

ヘッドからシャフトを抜いたあと、ホーゼル内に残った接着剤のカスなどを清掃するために使用します。
 
また、筆などでソケットにアセトンを塗ると、ソケットに艶が出て綺麗に仕上がります。
\★アセトンはこちら★/

 

グリップ交換用溶液

グリップ交換の際に、両面テープを溶かすための溶液です。

\★グリップ交換溶液はこちら★/

 

グリップ交換用両面テープ

グリップ交換時に使用します。

\★グリップ交換用両面テープはこちら★/

 

次回へつづく・・

第1回準備編、お読み頂きありがとうございました。

 

次回は、シャフト抜き編です。

【全3回】PINGG400UTをカーボンからスチールへ自分でリシャフト★第2回シャフト抜き編

 

次回もよろしくお願いします☆