ゴルフを始めたばかりで基本が知りたい初心者の人、上達に行き詰まっている人、人に教えてあげたいという皆さんのご参考になればと思い、アドレスからフィニッシュまでの一連の動作のチェックポイントを、全7回に分けて掲載していきます。
今回は第6回のフォロースルー編です。
ゴルフクラブを振りぬく方向(フォロースルーの方向)
フォロースルーは、出来るだけ長くボールをヘッドに乗せられるかがポイントになります。この時間が長ければ長いほど、ボールの曲がりが少なくなり、厚いインパクトになり飛距離も延びます。
そのためにはどうしたらよいかというと、できるだけ飛球線方向に向かってクラブを振り抜いていくと良いというのはすぐに分かると思いますが、その意識ではまだ足りません。
飛球線よりも右に向かって振り抜いてください。それくらいの意識で丁度いいです。
左にボールが飛び出している人は特にこれに気をつけてみると、まっすぐ飛ぶようになります。この様なタイプの人はアウトサイドからクラブが入っているわけですが、飛球線より右に打ち出そうと意識することで、インサイドからしか入れられなくなるので、ボールの飛び出す方向を矯正できます。
ただし、飛び出した後のことはフェースの向きになるので、また別のレッスンが必要です。
腰の高さまで振り抜いた時のチェックポイント
フェースはトゥ(先端)が真上を向いているのが基本です。腰の高さのフォローの位置で時計をイメージし、真上を12時とすると、トゥが1時を指している場合、フェースが開き気味でインパクトしているのでスライスが出やすくなります。11時を向いている場合は、フェースがかぶっているので、フックしやすくなります。
逆にこれを利用すればフックとスライスの打ち分けをすることができます。
また、アプローチで球の高さ、球足の長さ(ランの長さ)を変えることにも応用できます。フェースを開けば(1時を指す)、高くてランの少ない球に、フェースを閉じれば(11時を指す)低くてランの長い球になります。
ボールを打った後のフォロースルーで球筋をコントロールするなんて、遅いのでは?と思うかもしれませんが、フォロースルーでフェースをどう向けるかで、インパクトではフェースコントロールはもう始まっています。
練習場で是非たくさん試してみてください。フォロースルーを意識するだけで、球筋がどんどん面白いように変わりますよ。
左脇が開かないようにするための左肘の向き
アドレスで左肘が曲がって、左肘の内側が飛球線後方を向いている(右肘側に向いている)とインパクト~フォロースルーでも左肘が曲がり、左脇が開き、飛距離の出ないスライスになってしまいます。
左肘は肩や腕に力が入らない程度に伸ばし、左肘の内側はアドレスした自分に対して、右斜め前を向けましょう。
ちなみにこの時、右肘の内側は正面を向けます。
フォロースルーを低く長く大きくする方法
低くて長い、大きなフォロースルーは飛距離と安定を生む、大きな要素になります。
バケツの中の水を遠くまでかけようとする動作を思い浮かべてみてください。
左足でしっかりと地面を踏ん張って、身体が前に行く勢いを止めてその反動で、バケツの水が飛びますよね。
フォロースルーも同じです。左足で地面を踏ん張ることで、腕が伸び、クラブヘッドが低く長く大きく動いていきます。
このときとても大事なこと。それは腕の力が完全に抜けていることです。力が入っていては腕が伸びません。脱力出来ているから伸びます。
憧れの低くて長くて大きなフォロースルーを習得しましょう!
まとめ
インパクト以降のことなんてボールの行方に関係ないでしょ?と思われがちですが、全くそんなことはありません。
逆にフォロースルーでボールをコントロールすることができます。
フォロースルーをどうしたいか
・低く出す
・飛球線よりも外に出す
・フェースを閉じるのか開くのかスクエアにするのか
で、球筋が大きく変わってきますので、練習場でいろいろと試されて、さらに上級を目指してみてください!