ゴルフを始めたばかりで基本が知りたい初心者の人、上達に行き詰まっている人、人に教えてあげたいという皆さんのご参考になればと思い、アドレスからフィニッシュまでの一連の動作のチェックポイントを、全7回に分けて掲載していきます。
今回は第4回のダウンスイング編です。
腰と肩の捻転差をインパクトまで維持する
トップで腰が45度、肩が90度捻転されます。
この捻転差が維持されてインパクトを迎えると、腰が45度開き、肩が飛球線と平行になった、理想のインパクトの形ができます。
シャフトは立てて下ろす?タメの正体とは・・
雑誌などで、プロのスイングの連続写真を見たことがあると思います。プロはダウンスイングでシャフトと手の作る角度が鋭角のまま、クラブが縦に下りています。「タメを作る」という言い方をしますが、この“タメ”は作ろうとして作れるものではありません。
トップでの切り返しで腰を先行して回転しますが、この腰の回転が手元を体の近くに通しながら引っ張り降ろしてくれるので、手首の角度が鋭角(コッキングをしている状態)に保たれたまま、右腰の辺りまで降りてくる。これが”タメ”の正体です。
”タメ”は、決して自分で意識して縦に降ろして作るものではありません。
腰の回転が早い人ほど、クラブが鋭く降りてくるので、タメが長くクラブを真下に降ろしているように見えます。
胸を下に向けたままダウンスイングする|スライス・トップの防止策
ダウンスイングでの注意点としてはこれもとても重要です。
前傾姿勢を保ち、胸を下に向けたままインパクトを迎えることです。
前傾姿勢が浅かったり、骨盤が起きている(地面に対して垂直になっている)と上体が起きてしまいやすいです。
そのような姿勢では腰が前に出やすくなり、腰が前に出ると上体が起きてしまうからです。
上体が起きることで、起こる症状がスライスやトップです。
トップになる理由は想像できると思いますが、上体が起きることで、ボールとの距離が遠くなり、ボールの上に当たりやすくなるからです。
スライスが起きる理由は、上体が起きると、クラブが縦に下りてこなくなり、重力が使えない分振り遅れになり、フェースが開いてスライスになるからです。
前傾姿勢が保てない原因の一つとしては、アドレスで前傾姿勢を作る時に背中が丸まってしまっていることです。背中が丸まっていると骨盤が起きています。背筋を伸ばして(少し反らすくらいでもいいです)、頭から骨盤まででしっかりと前傾姿勢を作り、アドレスからインパクトまでこの前傾姿勢を保ちましょう。
自分ではやっているつもりでも、出来ていないことが多いポイントでもあります。できれば動画を撮ったり、他の人にチェックしてみてもらってください。
ダウンスイングでは全力で腰を切る
腰は必ず全力で回転させて下さい。フェースの向きを気にして、タイミングを合わせるように腰を回転させると、スイング全体のバランスが崩れ、ミスをします。常に全力で腰を回転させることで、安定したスイング、飛距離が生まれます。
飛距離を落としたい場合は、腰の回転を緩めるのではなく、スイング幅を小さくすることで対応します。スイング幅を小さくしても、腰の回転は全力で行います。
飛距離がばらつく人は、腰の回転とスイング幅の両方で調整しているからです。腰の回転は常に全力、スイング幅だけで調整すると、必ず飛距離が安定します。
まとめ
ダウンスイングの注意点は、とにかく腰の回転です。これが全てです。
全力で腰を切ることで、タメも出来、飛距離も安定し、方向性まで良くなります。
手を振りすぎる(使いすぎる)と引っ掛けたり、方向性が悪くなりますが、腰を回転させることでメリットはたくさんあります。
合わせにいっては絶対にいけません。常に思い切りの良いスイングで、全力で腰を回転させてください。
ナイスショットの確率がグンッ!と良くなるはずです。