パットはジャストタッチがいいのか、強め(オーバータッチ)がいいのか、聞かれることがありますが、私は両方を使い分けるのが一番いいと思います。
ジャストタッチにも、オーバータッチにもメリット・デメリットがあります。
メリットだけが活かされるように、状況に応じて使い分ければ、1ラウンドのパット数は30パット切れますよ!
ジャストタッチのメリット・デメリット
<ジャストタッチのメリット>
・3パットの確率が減る
・曲がりの大きなラインでも入る確率が高い
<ジャストタッチのデメリット>
・1パットの確率が減る
・転がりがグリーンの傷みやボール跡(ボールマーク)に影響されやすい
オーバータッチのメリット・デメリット
<オーバータッチのメリット>
・1パットの確率が増える
・曲がりの少ないラインで入る確率が高い
・転がりがグリーンの傷みやボール跡(ボールマーク)に影響されにくい
<オーバータッチのデメリット>
・3パットの確率が増える
・曲がりの多いラインでは入る確率が低い
ジャストタッチとオーバータッチの状況に応じた使い分けとは
ジャストタッチとオーバータッチ、それぞれメリットがあるので、賛否両論で人によっておススメの仕方は違うと思います。
しかしジャストタッチとオーバータッチの”いいとこどり”をすればどちらかだけを選ぶより確率はグンッと上がると思いませんか?いいとこどりとは、各メリットに書いている赤い字の箇所を活かすということです。
ジャストタッチのいいところは、
・曲がりの大きなラインでも入る確率が高い
オーバータッチのいいところは、
・曲がりの少ないラインで入る確率が高い
です。
これを状況に応じて使い分けると、
①傾斜がほとんどないグリーン面
・全てオーバータッチで狙う
②傾斜があるグリーン面
・上りの真っすぐのラインの時はオーバータッチ
・曲がるラインや下りの時はジャストタッチで狙う
ということです。
②については下の図のようなイメージです。

下りでも真っすぐであれば曲がりが少ないんじゃないの?と思うかもしれませんが、下りはオーバーに狙うとたいてい3パット決定ほどの大オーバーをしてしまいます。また、下りはゆっくり長く転がるので、少しの曲がりやグリーンの傷・ボールマークに影響を受けます。下りが難しいと言われるのもこういった理由からです。下りはジャストタッチで狙いましょう。
次に傾斜があるグリーン面で、オーバータッチはドストレートの真っすぐのラインしか使えないか、というとそうではありません。ではもっとルールを決めていきましょう。
傾斜があるグリーン面でジャストタッチで狙うライン、オーバータッチで狙うラインの決め方
傾斜があるグリーン面で、まず傾斜の低いところを探します。
そこから左右1ヤードをオーバータッチで行きましょう。1ヤードは1歩なので、調べやすいと思います。この時、カップとボールとの距離は関係ありません。遠くなれば曲がりも多くなりそうですが、遠くなれば左右1ヤードがカップからすれば角度が小さくなるからです。

練習の仕方
パターマットを持っていることが前提です。
まだお持ちでない方はこちらがとってもおススメです!私も使っていますが、こちらのマットは長さや幅のラインナップが豊富で、本物の芝に近い感覚で練習できます。長手方向に目もあるので、順目(早い)と逆目(遅い)の両方を練習できます。次のラウンドのグリーンに合わせてイメージトレーニングできますよ。
ではまず準備があります。
パターマットに丸いシールやテープなど何か印のできるものを用意してください。
それを、20cm間隔でパターマットに貼ります。
1m以内は必要ないと思うので、2m以上の所に20cm間隔で貼っていきます。4mのマットであれば、2~4mに20cm間隔で貼っていきます。
準備ができましたでしょうか?では練習方法です。
ジャストタッチの練習
一番奥の印(4mマットであれば4mの位置の印)にボールが乗るように打ち、これを2mの位置の印まで、一つづつクリアしていきます。
乗らなかったら4mからやり直しです。
印に全て乗ればクリアです。
「ボールが印に乗る」という基準は、上から見て、印にボールがかぶっていればOKとします。印が大きい方がクリアしやすいですが、ご自身へどれだけ厳しくするかで印の大きさを決めてください。
オーバータッチの練習
オーバータッチで一番入る確率が高いのが40cmオーバーとされています。つまり、狙う印より、2つ分先の印に乗ったらクリアです。
これをジャストタッチの練習の要領でクリアしていきます。
2つ分先が目標なので、スタートは一番奥から3つ目です。そこがカップのつもりで、一番奥の印に乗れば、一つ目クリアです。
カップの位置とどこまで打つかが重要なので、どこをカップにするかイメージすることが大事です。どこをカップにするかを決めて、2つ先を狙いましょう。このように練習しておかないと、ラウンドの時になると、オーバーさせることが意識から離れ、カップを見てしまうと、カップまでしかいかなくなってしまいます。
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まとめ
①傾斜がほとんどないグリーン面
・全てオーバータッチで狙う
②傾斜があるグリーン面
・上りの真っすぐのラインの時はオーバータッチ
・曲がるラインや下りの時はジャストタッチで狙う
ジャストタッチとオーバータッチ、どちらかだけを選ぶ必要はありません。状況に応じてそれぞれのいいとこどりをして使い分ければ、どこからでも入る確率が格段にアップします!