自分でリシャフトする時にバランス調整や重量調整まで出来るようになると、自分だけの理想的なクラブセッティングを作ることができます。
全番手のクラブがスイングの邪魔をせず振りやすく、自分に合った、自分だけのオリジナルクラブセッティングに仕上げることができます。
バランス調整や重量調整にチャレンジして、ベストスコア更新を目指しましょう!
リシャフトする時はバランスも調整しよう
初めて自分でドライバーのカチャカチャスリーブのシャフトを自作した時、バランスを全然気にしていませんでした。
シャフトは自分がずっと使っていたお気に入りのものだったので問題ないと思っていたのですが、アイアンに比べて切り返しのタイミングがとりづらく、ドライバーのミスショットが絶えませんでした。
そこでいろいろと調べていくうちに、バランスの重要性ということにたどり着きました。
バランスを計測してみると、アイアンはD2で問題なかったのですが、自作したドライバーがD5になっていました。
どんなメーカのカタログを見てもせいぜいD3までで、D5は重すぎます。
しかもバランスフロー的に、ドライバーのバランスはアイアンより同じか小さい方がいいので、これではバランスフローが逆転してしまっています。
D5→D1を目指して、調整し直しました。
まず、ヘッドの機能としてついている調整用ウェイトを今の物より4g軽いものに交換してバランスを2ポイント落としました。
さらに、グリップとシャフトの境目のシャフト側に鉛を貼り2ポイント落としました。
ここに1gの鉛を貼るとバランスが0.5落ちるので、4g分の鉛を貼りました。
総重量は、ヘッドを4g軽くして、手元を4g重くしたのでトータルでは変わらないことになります。
この調整により、バランスがD1になったドライバーは、D2のアイアンとのクラブセッティングもマッチしました。
私の経験からの失敗談でしたが、このようにバランスはスイングにとって大事な要素なので、自分でリシャフトやカチャカチャスリーブ付きのシャフトを作製するときは、バランス調整も必ず行いましょう。
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ゴルフクラブのバランスの考え方|自分に合ったバランスフローとは
リシャフトする時のバランス調整方法
リシャフトの際にバランスを調整する時は、必ずヘッドとシャフトを接着する前に、下記の工程で行ってください。
①仮り組み(まだ接着しない)
↓
②バランスの測定⇔調整(求める数値になるまで)
↓
③本組み立て(ここで接着する)
↓
④仕上りの確認のためのバランス測定
それでは①~④を細かく説明していきます。
①仮組み
ヘッドとシャフトとグリップを接着せずに組み立てます。ソケットやスリーブも含めます。
ヘッドとシャフトはマスキングテープなどで止めるとバランス測定がしやすいです。
グリップが既に付いているシャフトの場合は必要ありませんが、もしグリップが付いていない場合は、グリップも仮組みしましょう。
仮組みに使うグリップは、過去にグリップ交換を行った時の不要なグリップを利用しています。
リシャフトに軽量グリップを装着したい時は、上のVelvetLite(43g)で仮組みし、通常の50gのグリップを装着する時は下の黄色のグリップで仮組みしています。黄色のグリップは少し軽量のタイプだったので、鉛を貼って、50gに調整しています。
仮組み用グリップは裂いているので、シャフトにつけやすく最適です。
クラブのトータルの長さが変わると、バランスも変わるので、グリップはグリップエンドをシャフトの端にしっかり入れるようにしてください。グリップの入れ方が甘いと、トータル長が長くなってしまい、バランス測定が正確にできません。
ヘッドも同様です。ヘッドにシャフトをしっかり奥まで挿して、テープで仮止めしてください。
②バランスの測定⇔調整
仮組みしたクラブのバランスを測定します。
目指すバランスの値になるまで、調整します。調整の方法は、この後ご紹介します。
値にぴったりをこだわるときりがないので、±0.5は許容範囲として調整してください。
③本組み立て
目指すバランスに調整が完了したら、いよいよ本組み立てです。
各パーツを接着していきます。
④仕上りの確認のためのバランス測定
きちんとバランスが仕上がっているか測定して確認します。先ほども言いましたが、±0.5は許容範囲です。
バランスの調整方法|バランスを上げる方法(ヘッド側を重くする)
ヘッド側を重くするには、シャフトの中に専用の鉛を詰めます。
釘のような形状になっていて、傘の部分(写真下部分)がシャフトの端に引っかかり、シャフトの中に入り込まないような仕組みになっています。
記載されている数字は重さです。
一番下の傘の部分が1gなので、例えば、4と6の間を切ると、5gの鉛になります。
8の上のおまけのように付いている所が1gなので、これ1本で10gです。
鉛なので柔らかく、ニッパーなどで簡単に切れます。
カーボン用の方も同じ仕組みです。
細さが違うのは、カーボンとスチールでシャフトの内径が違うためです。
この鉛を使って、リシャフトの際にシャフト内に埋め込み、ヘッド側を重くすることでバランスを上げます。
2gの鉛で、バランスは1ポイント上がるので目安にしてください。
バランスの調整方法|バランスを下げる方法(グリップ側を重くする)
バランスを下げるには、グリップ側を重くします。
グリップ側を重くするには、単純に重めのグリップを付けるという方法があります。標準は50gですが、いろんな重さのグリップが販売されているので、お好みの重めのグリップを選んでつけてみてください。
重くないけど着けたいグリップが決まっているのであれば、グリップとシャフトの境目にテープ状の鉛を巻いて、グリップ側を重くすることでバランスを軽くする方法もあります。
グリップとシャフトの境目には2gの鉛を貼ると、バランスが1ポイント下がることを目安に、調整してください。
鉛を貼ると、当然クラブの総重量が増えます。
重量フローが極端に外れないように、重量も気にしながら調整しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リシャフトに加えて、バランス調整まですると、結構大変ですよね。
ここまでできるようになれば、自分にぴったりのクラブセットに仕上げることができます。
いつでも思い通りにクラブ調整できると、ゴルフの幅も広がり、必ず自分のスキルアップにつながります。
みなさんの目指す目標へ到達できることを心より祈っています☆