ドライバーが良いけど、アイアンが悪い(またはその逆)なんてことがよくある方は、スイングだけが原因ではないかもしれません。
クラブのスペックはスイングに直結する大事な要素です。
今回はクラブの重要なスペックの一つ、”バランス”についてお話ししたいと思います。
自分に合った最適なバランスとは
ゴルフクラブのバランスはクラブの振りやすさを決める指標になります。
スイングをする時にヘッドをどれだけ重く感じられるかを表した数値です。
バランスはA1~E9まであり、アルファベットが後ろほど、そして数字が多いほどヘッドが重く感じられます。
A1~A9 | B1~B9 | ・・・ | E1~E9 |
バランス小 →→→ バランス大 | |||
軽く感じる →→→ 重く感じる |
同じ重量のクラブでもバランスが2も違えば振りやすさが全く変わります。
自分に合ったバランスは、その人の好みもありますし、パワーやスイングのタイプによっても最適なバランスは異なりますが、
トップオブスイングで間の少ない、スイングテンポが速い人はバランスが小さい方が切り返しがスムーズにでき、
逆に、トップオブスイングで間が取れる、スイングテンポがゆっくりな人はバランスが多い方(ヘッドが効いた方)
がタイミングが取りやすかったりします。
参考までに、ドライバーのヘッドスピードを基準にしたドライバーの一般的なバランスをご紹介するとこんな感じです。
ヘッドスピード[m/s] | バランス | |
~37 | C6~C8 | 女性 |
38~43 | C8~D0 | シニア |
44~49 | D0~D2 | アマチュア男性 |
50~ | D2~D3 | 男子プロ |
先にもお伝えした通り、これはあくまで一般的なものであって、自分にはもっと重い方が合う、軽い方が合うということはありますので、ひとまずの目安として参考にし、最終的に自分に合うバランスを見つけましょう。
各クラブのバランスの考え方|番手によってバランスは変える(フローさせる)のか?
全ての番手で同じバランスにするよりも、クラブの長さによってバランスを変える”バランスフロー”は、あった方がいいとされていますし、私自身も経験からフローさせた方がいいと思っています。
ドライバーはバランスを軽めにして大きなスイングで速く振れるようにし、ウェッジなどの短くて重いクラブは、バランスを重めにしてヘッドを効かせボールにぶつけていき、ターフをしっかりとってスピンをかけます。
重い方が安定もするので距離感もしっかり毎回同じように合わせられるようにできます。
最適なバランスフローとは
ドライバーからウェッジまで、バランス値の差を2~3以内で収めると振り心地も同じようになり最適です。
例えば、
- ウッド・ユーティリティ系をD0
- アイアンをD1
- ウェッジをD2~3
といった感じです。
厳密に言うと、1番手づつ、0.2づつほどフロー(ドライバーから徐々に重く)させると良いようですが、そこまでの違いは分かるものではありません。
ドライバーとウェッジで2~3の差があって、徐々に重くなっているくらいで問題ありません。
私の今のセッティングは、このようにしています。
番手 | バランス |
1W | D0 |
3W・5W・4UT | D0 |
4I~PW | D1 |
50度 | D2 |
56度 | D3 |
まとめ
ここではバランスについてご紹介しましたが、バランスだけでなく、”重量”も大事なスペックです。
全てのクラブで同じようにスイングできるようにクラブセッティングを見直して、上達を目指しましょう!