100切りスキル

手打ちから脱却!体打ちを習得して飛距離と方向性を手に入れよう

手打ちは

・軌道が安定しない(左右に曲がる)

・飛距離が出ない

・スピン量が多くなりやすい

・シャンクが出やすい

などのさまざま弊害があります。

 

手打ちでも上級者の方はいらっしゃいますが、それは相当の練習をされ、自分のスイングを完璧に身につけた方です。

 

上級者を目指すのであれば是非、体打ちの習得を目指してみて下さい。

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手打ちとは・・|体打ちとの違いについて

手打ちとは体(腰)の回転に頼らず、腕の力だけでクラブを振るスイングです。

 

これに対して体打ちは体の回転を利用して、重力と遠心力を活かしクラブを振ります。

 

さてあなたはどちらのタイプでしょうか?

 

どちらなのか簡単に確認する方法があります。

 

右利きの場合で説明します。

 

戸棚や本棚などの右端で、肩幅くらいのスタンスで立ちます。

 

両手で棚の右端を持ち、左に動かすような姿勢を取って下さい。

(引き戸を右から左に開ける要領です)

 

ここで、腰が反時計回りに回転していれば体打ちタイプです。

 

そうではなく、腰が棚に対して正対したままで回転を全くしておらず、手と足の踏ん張りだけで動かそうとした場合は、手打ちタイプです。

 

ゴルフスイングのインパクトの姿勢は、体に正対した大きな物体を右から左へ動かす姿勢と同じなので、このようなことが言えます。インパクトでボールに力を与える事と、物を右から左へ動かす時に力を与える事が同じだからです。

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 手打ちで「飛距離が出ない」「方向性が悪い」の原因

ご存知のとおり、手は体の中でとても繊細で器用な部位です。インパクト時のちょっとした違和感にもすぐに反応してしまいます。

 

だからこそ、安定性を求めるのであれば、できるだけ使ってはいけない部位になります。手や腕は上半身についた神経の通っていないパーツと考えて下さい。

 

神経が通らないようにするためには、力を入れてはいけません。

 

使っていいのはグリップを握る力と、テイクバックでクラブをトップまで上げる力だけです。

 

アドレスでフェースがスクエアに構えられていることを前提に、手に仕事をさせなければ、ボールは真っ直ぐに飛びます。

 

もし曲がったとしても再現よく曲がると思います。再現よく曲がる場合は、グリップを直すだけで真っ直ぐ飛びます。

 

左に曲がる場合はグリップをウィークに、

(今のグリップよりも両手を反時計回りに回転させて握る)

右に曲がる場合はストロング(フック)に、

(今のグリップよりも両手を時計回りに回転させて握る)

握ることで曲がりが軽減します。

 

そして調整がうまくいけば真っ直ぐに飛ぶようになります。

 

手打ちスイングで手に仕事をさせてしまうと、器用な手は違和感を敏感にとらえ、フェースが開きそうであれば手首を返したり、逆にかぶりそうであれば返るのを嫌がって左腕を浮かせ脇が開いたりすることでボールが曲がってしまいます。

 

手打ちスイングで飛距離が出ないのも、スライスや引っ掛けといった飛ばない球筋になるからです。

 

また手打ちスイングでは右手が強くなってしまい、右手を強く使って打った球は上から打ち込むスイングになってしまい、例えフェースが綺麗にスクエアに入り真っ直ぐ飛んだとしても、スピン量が増えるため飛距離が出ません。

 

体打ちの方が飛距離が出るのはトップで上半身と下半身の捻転差ができ、下半身(腰)の素早い回転によって上半身が引っ張られ、同時に腕は重力で下に落ちこれらがタイミングよくボールにインパクトできるからです。

 

こちらの方が力を使って腕を振るよりもクラブを速く動かすことができます。

 

直径5cmくらいのゴムの棒を両手で縦に持ち、雑巾を絞るようにねじったあと、上側の手を離したら勢い良く回転します。

 

この回転を利用したスイングが体打ちであり一番スピードがでるスイングです。

 

体打ちの人がそんなに振っていないように見えても飛距離が出ているのは、一番動いているのが体や腰、つまり軸の中心であり動きが最小限だからです。

 

体打ちと手打ちのスイングをシルエットにして比較するとよく分かると思います。

 

体打ちの方が方向性が良いのも、使っている体の部位が回転の軸にあるからです。

 

手打ちから体打ちになれば飛距離は30~50ヤードはアップするでしょう。

 

私が50ヤードアップしましたから。

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 手打ちの矯正方法|足を使えば手打ちが直る

ではどうやったら手打ちが直るのでしょうか?

 

体打ちにしたいので体・腰を積極的に回転させる・・・ではないんです。

 

実は体の中で一番筋力のある部位、足を使います。

 

テイクバックのきっかけも、左膝を内側に入れることでつくり、ダウンスイングでは右足の蹴りで右膝を左膝に急激に寄せます。この膝を寄せる時の勢いで腰が回転します。

 

腰だけを意識して回転しようとしてもバランスを崩してうまく回転できません。ですが、足で回転をうながせば腰はスムーズにかつ素早く回転します。

 

練習場での練習方法

まずは腕に一切力をいれず膝から下の範囲で足だけを使って、練習してみて下さい。

 

うまくあたるようになってきたら、スイングを徐々に大きくしていきます。

 

分からなくなったらまたスイングを小さくします。

 

これを繰り返してフルスイングまで完成させて下さい。

 

体打ちは誰が見ても綺麗です。

 

ゴルフ仲間の方や、一緒に回る方に「綺麗なスイングだね」と言ってもらえるように、辛抱強く頑張ってみて下さい。